隣の芝生は青く見えるもの。
多くの人は自分の長所に気づかず、短所を補うべく大変な努力をします。
ですが、本当は長所を伸ばしたほうが効率がいいし、なにより人として自然です。
現代の病に侵されたのか、淡い夢を見たのか。
いじられキャラの後輩がクールなキャラになりたい、と言ってきた。
どうしたものか、これ。
いじられキャラの後輩がクールなキャラになりたいと言った時に思ったこと①
後輩のいじられ列伝
なぜ私に意思を伝えてきたのかは謎である。
なんなら、いじられキャラ仲間だと思われたのかもしれない。
あるいは、口に出したら本当になる「言霊」を信じているのかもしれない。
とにかく後輩は言った。
クールさを身に着けたい
と。
誰みたいになりたいの?
と聞いたら
20歳くらい年上の先輩の名前を言っていた。
あ~あの人か。確かに落ち着いた雰囲気ではある。
しかし私は知っている。
後輩はクールキャラにはなれない。
●クラウド商品の見積の月額費用に「作業費」を入れてお客様につっこまれる
●ひとつひとつ項目を挙げてエクセルかなにかにメモするとかしてちゃんと整理しときなよ、とややこしい状況への対応を指示しても、やらない
●言ったことは忘れる
●指示したことはやらない
●細かいことは気にしない
●すぐ他人に責任をなげる
●漏れが多い
これらの欠点は直るのだろうか?
おそらく性格だから直らない。
欠点が直らなければクールキャラにはなれない。
だから後輩はクールキャラにはなれない。
ただし。
いじられキャラは愛されキャラである。
後輩は、多数の欠点を補う長所がある。
後輩は、お客様から案件を受注してくる。
おそらく後輩のキャラが受けたのだろう。
後輩は、けっして怒らない。
不満はあるだろうに、ぐっと我慢している。
後輩は、希望の職種ではないが営業職で頑張っている
なれもしないクールなキャラを目指すことで、自分の努力まで否定する必要はない。
あなたはあなたの良いところがある。
彼女はクールさを手に入れたら、いま持っている大切な何かを失うような気がする。