いじられキャラはクールなキャラになることができるのか。
いや、できはしまい。
人間の性格が変わるのは、若い時か、または、よほど辛い経験をした時だ。
いじられキャラの後輩がクールなキャラになりたいと言った時に思ったこと④
いじられキャラからクールなキャラになるためには
そもそも人の性格が変わるというのはあまりいいことではないと思う。
事件か事故の匂いがするのだ。
それほど強烈な経験を経ないと、大人の性格というものは変わらない。
なのに、変わろうとする。
ちなみに世の中が変わる時は
・戦争
・疫病
・恐慌
が発生した時である。
平和時にみんなで足並みそろえて発展しましょう、なんてことにはならない。
だいたい悪くて金を持っていて差別的な価値観をもった人間が、大多数の普通の人々の生活を脅かす。
すなわち
・戦争 = 命
・疫病 = 健康
・恐慌 = 財産
こういった、大切なものが脅かされたときに社会は変わる。
それは社会に生きる人間も然り、だと思う。
人は簡単には変われないだろう。
それでもクールキャラになりたい場合はどうしたらいいのだろうか?
それは、細かいことにこだわること、だ。
いじられキャラは大雑把な人間が多い。
物事の認識の仕方も独特だ。
なので、他人が言う価値観をきちんと理解して認めて、たかが細かいことだと聞き流すのではなく、面倒くさがらずきちんと対応すれば、いじられキャラから脱却できるだろう。
しかし、当然ながら、それはとてつもなく面倒くさい作業なのである。
はたして、面倒くささという生贄を捧げて、クールなキャラを得るという選択肢をとることができるのか。
いや、多くの人はそんなことはできない。
面倒くさいのは嫌だし、いままでの性格というものは簡単に変わったりしないからだ。
だから、いじられキャラがクールキャラを目指せば目指すほど、さらにいじられてバカにされる。
私のおすすめは、
自分自身が変わろうとするのではなく
ありのままの自分自身を認識すること
である。
無理な変化をしようとする原因は、今の自分を把握していないからだ。
いじられキャラにもメリットはある。
そのメリットを捨ててまで、しんどい思いをしてクールキャラを目指す意味はあるのか?
或いは、後輩は若いから、自分自身の可能性という漠然としたものを信じているのだろう。
しかし残念ながら人間の 99.99パーセント は ただの普通の人間 である。
しんどいことやめんどくさいことは心をすり減らすような思いをしない限りは乗り越えられない。
一言でいうならば、そう
目標音痴
な感じがするのだ。
変な言い方だが
まずは目標音痴を解消することを目指したほうが
クールキャラを目指すよりは、いくぶんか現実的でクールな判断だと私は思う。