教養列伝

SNSが炎上する理由。人を死に追いやる匿名性をもったいじめの本質と対策。

足成かるかん1

本記事では

困ったさん
SNSを使いたいけれど、ひどいコメントを書かれて炎上して、精神的に追い詰められるという話もよく聞く。人を死にまで追いやってしまうSNSはやらないほうがいいのだろうか。何か炎上を防ぐ策はあるのだろうか。

というお悩みにターゲットしています。

SNSは、友達や知り合いと簡単につながることができる反面、炎上して精神的に追い詰められてしまうリスクもあります。

ではSNSはやらないほうがいいのか?やるとしたらどんなことに気を付ければいいのだろうか?

一緒に考えてみましょう。

SNSが炎上する理由。人を死に追いやる匿名性をもったいじめの本質と対策。

人間の思考力の本質とは

人間の思考力の本質。

実は、人間の思考は「本能」による部分がかなり大きいのです。

それはそれは太古の昔から続いてきた、生きるための本能です。

人類が自然や動物の危険に直接さらされていた時代には有効であった「本能に基づく思考」が、現代社会では判断を狂わせてしまう原因になりえます。

ファクトフルネス(fact fullness)

これらの本能を抑えて、判断の正確性を増すためには、正確なデータに基づく事実の積み重ねが必要です。

参考:「ファクトフルネス」

トップの売り上げを誇るビジネス書です。

ファクトフルネスは、人間の本能からやってくる10の判断間違いを挙げています。

分断本能

自分と他人はすべてが違うんだ、という思い込み。
原始時代では、自分と他人の間に線を引いて、エネルギーを節約するために必要だった。

ネガティブ本能

事態はどんどん悪くなる、という思い込み。
原始時代では、危険予知し、生命の安全を守るために必要だった。

直線本能

過去から今日までの事実が、未来永劫、続くという思い込み。
原始時代では、未来を予測し、エネルギーを節約するために必要だった。

恐怖本能

危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み。
原始時代では、危険予知に必要だった。

過大視本能

自分が関わっていることを過大評価してしまう思い込み。
原始時代では、集団のなかで自分をアピールするために必要だった。

パターン化本能

いままでの自分の経験が、他にもいろいろあてはまる、という思い込み。
原始時代では、エネルギー節約のために必要だった。

宿命本能

大きな力には逆らえない、全ては自分の知らぬところで決まってしまうという思い込み。
原始時代では、集団の暴力から自身の生命を守るために必要だった。

単純化本能

ひとつの考え方で、全ての物事を考えることができるという思い込み。
原始時代では、エネルギー節約のために必要だった。

犯人捜し本能

誰かを責めれば物事は解決する、という思い込み。
原始時代では、犯人を特定して、悪い事態を収め、エネルギーを節約するために必要だった。

焦り本能

いますぐ対応しないといけない、という思い込み。
原始時代では、危険から身を守るために必要だった。

上記からもわかるように、人間の本能は
・エネルギーの節約
・身を守る

ために、生存を賭けて長い年月をかけて醸成されたものです。

長い年月をかけているので、かなり強力に私たちに根付いています。

なので、便利に漬かり切った現代人が感覚で物事を判断していると、すぐに「本能による判断」に流されてしまいます。

あそお
これが間違いのもとなのです。

もっとも、一般的な現代人と比較して、卓越して本能を鍛えている人は「感覚的な判断」が正しくなる場合もあります。

一流と言われる人は、データなどで本能を超えて、もしくは厳しい環境に身を置いて本能を磨くことで、常日頃から判断力を鍛えているのです。

SNSと人間の本能からくる判断力

SNSってお手軽です。

なので、本能を磨いている人、なんていません。

おそらく、そういう価値観を持った人すらいないでしょう。

なので、そのコメント、その判断は「本能による間違えた判断」になる可能性が高いのです。

「焦り本能」で、他人のコメントに対してすぐに反応しようとするし、「単純化本能」で自分の考え方ひとつで判断してしまいます。

悪いことがあれば「犯人捜し本能」の出番です。

スケープゴートが有名ですが、「犯人捜し本能」は、偽りの犯人をでっちあげて、悪い出来事を収束しようとします。

ですが、賢明なあなたならご存じでしょう。

他人のコメントにすぐに反応する必要はないし、コメントは、いろんな角度からじっくりと吟味すべきです。

問題の解決には「犯人捜し」よりも、仕組みやシステムの問題点を発見し、対策することが重要です。

・大量の情報を一度に閲覧できる即時性
・多人数、広範囲への広報性
・根拠の欠如による話題の迷走

SNSは、人間の間違った判断力を引き出す、絶好のツールに成り下がっています。


SNSはやらないほうがいいのか?

それはあなた次第、と言ってしまえば元も子もないのですが。

あなたの本能が判断を間違える可能性を無くすためには、少なくとも迂闊にコメントしたり投稿したりすることは控えたほうがよさそうです。

しかし、SNSは普段つながりの薄い知り合い同士の人間関係を結び付けたり、必要な情報を必要な人にいち早く届けるという点では優秀なツールです。

相手の本能判断を抑えるには

・冷静さを保つこと
・根拠のあるデータを並べること
・事実無根なコメントに対しては反論、事実に基づいた批判のコメントに対しては相手の感情を逆なでしないように、頭が冷えるまで無視

です。

感情論ではなく理論的なデータを

SNSはデジタルツールです。

なので、実は人間の感情を表に出してしまうと、非常に相性の悪いツールになってしまいます。

SNSはあくまで情報共有ツールと考えると、その運用は理論的な範囲にとどまるべき、というのが私の考え方です。

人間の感情は、触れあって、面と向かって、相手の様子を感じながらやり取りするものだと私は思います。

なので、感情のやり取りをSNSで実施するのは、判断を間違う可能性が高いことから私は大反対です。

SNSは感情を出すものではなく、理論的に情報をやりとりするツール。

この認識が一般的になれば、SNSの心無い誹謗中傷のコメントで精神を傷つけられる人がかなり減るのではないかと思います。

SNSが炎上する理由。人を死に追いやる匿名性をもったいじめの本質と対策。~まとめ~

SNSについて記載いたしました。

どんな理由があっても、他人を追い詰めて傷つけてしまうのはよくありません。

難しいことではなくて子供でも知っていることです。

しかし高尚なツールを使うと人間は時に簡単なことですらできなくなってしまいます。

賢明なあなたは、おそらくそうではないと、私は信じています。

本記事で提案した内容があなたのお役に立てたならばこれほど嬉しいことはありません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他のかたは以下の記事も読んでいます。

-教養列伝
-, ,

© 2021 SE列伝 Powered by AFFINGER5