電気通信工事担任者の過去問を読み解いていきます。
今回は
令和1年度第2回 総合種 基礎 第2問(ア)
の問題と解説です。
先は長いな~ぼちぼちやっていきましょうか。
工担総合種の過去問の解説 。令和1年度第2回 基礎第2問(ア)を攻略する。
問題と解答
参考:Seesaa wiki
工担
答えは ① の Aのみ正しい だそうです。
ちなみにこの手の問題の答えは
② Bのみ正しい
③ AもBも正しい
① Aのみ正しい
④ AもBも正しくない
の順で正解の出現率が高くなります。
④ が正解なことは、かなり珍しいです。
解説
文章問題なので、用語を押さえておく必要があります。
不純物半導体って何?
Wikipediaより引用
不純物半導体(ふじゅんぶつはんどうたい)または外因性半導体(がいいんせいはんどうたい)とは、純粋な真性半導体に不純物(ドーパント)を微量添加(ドーピング)した半導体のこと。ドーピングする元素により、キャリアがホール(正孔)のP型半導体と、キャリアが電子のN型半導体に分類される。
ん~意味がわからん。
いろいろ調べてみると不純物半導体というのは
安定した状態の真性半導体に不純物を混ぜて、電気的な流れをつくるもの
らしい。合っているかな?
正孔って何?
半導体で電子が不足すると発生するんですって。
ならば、不純物半導体は正孔を持っているのかな?
アクセプタって何?
半導体中で、自由電子を確保し正孔(ホール)を生成する元素をアクセプタという
らしい。
ということは、問題文Aの前半部分は正しいようですね。
自由電子って何?
自由電子とは「物質内を自由に動き回れる電子」らしい。
物質に収まることができず、物質内を自由に動き回る電子。
自由電子の移動によって、物質内に電気が流れる事象となるらしい。
へえ。
ドナーって何?
N型半導体の自由電子を作ることができる添加物質をドナーといいます
だって。
どうやらAの後半部分も合ってそうですね。
だからAは正しいと。
じゃあ正解は①または③の2択ですね。
Bの問題文が長い
Bの問題文が長くてちょっとやる気がそがれました。
さて・・・どうしたものか。
ん、これはあれだ、n型半導体の説明を先に調べよう。
n型半導体って何?
n型半導体(エヌがたはんどうたい)とは、電荷を運ぶキャリアとして自由電子が使われる半導体である。 負の電荷を持つ自由電子がキャリアとして移動することで電流が生じる。 つまり、多数キャリアが電子となる半導体である。
ん~意味が解らん。
ん~どうしたものか・・・
あ、そうだ、
N型半導体の自由電子を作ることができる添加物質をドナーといいます
だった。
てことはあれか、3価のインジウムっていうのはドナーなのかどうか調べてみるか
ドナーの具体的な元素は何?
ドナーを再度調べます。
寄付者。(特に、他人の治療のために血液とか身体とかの一部を与える)提供者。
違うこれじゃない。
いまは献血の話と違う。
気を改めて。
参考:物理学解体新書
ドナーとは
おお、上記サイトに正解が書いてありますね。
n型半導体のドナーはⅤ族元素なんですって。
つまり問題文のⅢ族元素はアクセプタのことだな。
なので問題文Bは間違い。
よって答えは ① の Aのみ正しい というわけですね。
なんでドナーの元素はⅤ族元素なの?
理由も上記参考サイト「物理学解体新書」に書いていましたね。
Ⅴ族元素だと、1つ電子が余って、そいつが自由電子になるんだって。
逆にIII族元素だと、電子が1つ足りないから穴になる、正孔になるってことか。
ドナーは余って五満足(Ⅴ族)
アクセプタは足りずに三賊(III族)
とでも覚えておくか。
工担総合種の過去問の解説 。令和1年度第2回 基礎第2問(ア)を攻略する。~終わりに~
工担の問題は1回あたり100問。
毎日解説記事を作成すると100日かかる計算ですね。
こりゃまた果てしない道のりです。
果てしない、というとSPEEDを思い出すのはなぜだろう。
まあいいや。
次回も淡々と解説していきますのでお楽しみに~ノシ
また、本記事はあくまで私の見解での解説であり、間違いや不具合などによって発生した損害を補償はできません。あしからず。