陸上無線技術士1級の過去問を独学で解説します。
無線工学基礎です。
ひとまず平成27年7月期~平成31年1月期までの8期が終わりましたので、今回から横展開で復習していきます。
今日はA-2を攻めていきますよ~。
※本記事はあくまで私の見解での解説であり、間違いや不具合などによって発生した損害を補償はできません。あしからず。
陸上無線技術士1級の基礎の過去問を独学で解説する。各期のA-2問題
過去問は
この本で過去問10年分の問題掲載および解説があります。
これが理解できればおそらく合格できますが、普通の人は微分や積分に圧倒されてくじけます。
あとはそうですね。
「陸上無線技術士 過去問 ダウンロード」
とかでぐぐって問題と解答はダウンロードしてみてください。
根気良く調べるとどこかしらのサイトにあります。
本記事では解説をします。
平成27年7月期のA-2
解答は 1
選択肢多数決の法則通りですね。
もっとも選択肢多数決の法則通りに適用できる問題はそう多くありません。
なので、Cあたりで 4 か 2 かで悩むのですが
nが偶数の時に bn = 0になる
ってことは 2A が打ち消されている、つまり 2A -2A = 0 みたいなことになってるってわけですね。
そしてグラフをみると Aと-Aの間を変動している。これが奇数偶数によって変わってくる。
ということはつまり奇数の時は 2A + 2A = 4A ということなのかなあ、と予想できます。
平成28年1月期のA-2
解答は 3
この問題も選択肢多数決の法則通り。
そして値が変わる問題でもないので●覚えだったりします。
でも選択肢の順番が変ったり、多数決の法則をかわしてきたりすることは予想できます。
A 和動なので Bは足し算、4で割るって感じです。
平成28年7月期のA-2
解答は 1
これもまた選択肢多数決の法則通り。
特に C なんか 5つ中 4つが同じですね。
あ、Bもか。
選択肢多数決の法則を使えば、2択までは絞ることのできる可能性が高いです。
この手の問題であれば、A,BはいけるけどCだけ例外、みたいなパターンも多いです。
選択肢多数決の法則を使いながら、解答に矛盾がないか、計算したらすぐにわかったりすることではないか、という観点から考えてみるのも大事です。
まじめにやって、計算式を出して、答えを求められるのが一番なのですが、そこまで修練するには何年かの時間を要します。
平成29年1月期のA-2
解答は 5
どこかの A-1 問題で出会ってますね。
選択肢の順番は変わってますが、どこかの年の A-1 で出会ってます。
選択肢多数決の法則によると 2,5 の2択になります。
じゃあどっちなの?
って話ですが
半径と角速度は反比例の関係
と覚えておくと・・・あれ、2,5ともそうなってるか。仕切り直し。
う~んそうだなあ・・・
電荷 q に着目してみましょうか。
電荷 q が大きくなるほど電荷はエネルギーが大きいわけですよね?
なら、円運動でまわるスピード、角速度ωも速くなるのでは?だってエネルギーが大きいんだもの。
ということは B は 電荷 q が分母でなくて分子にある式が正解ってことになりますね。
だから 5 が正解。
平成29年7月期のA-2
解答は 5
この問題、先ほど解説したような気がしますね。
選択肢の順番が変ってますが解説しました。
平成28年1月期かな。
その時は多数決の法則とおりでしたが、今回は C をずらしてきましたね。
A,Bは選択肢多数決の法則通りです。3,5 の 2択までは絞れます。
で、C ですが
先ほども解説した通り
偶数で bn = 0 になるなら 2A が -2A みたいになって 2A - 2A = 0 になってるのかなと。
グラフから A と -A を反復しているので 偶数の時の -2A は +2A になる可能性が高いのかなと。
つまり 2A + 2A みたいになって 4A が出てくるのではないか、と、
なので C は 4A と特定できます。
平成30年1月期のA-2
解答は 5
これも選択肢多数決の法則通りにいくと 4 になるんですけどね。
違和感があるんです。
それは何か、というと B で φ を微分してますね。
そして A の選択肢より φ には cos があります。
ということは C は cos を微分している値が入るんです。
cos を微分すると sin になるんです。
参考 : Yahoo!知恵袋 cos(ωt)、sin(ωt)の微分
位相がずれるっていうのかな。グラフや式できっちり確認、計算して答えを求めるのが王道なのですが、私は王になるつもりはない脇道派なので、こんな覚え方です。
つまり A が sin なら C は cos に、Aが cos なら C は sin になるんですよ。
てことは 4 じゃないなあ 5 かなあ、って判断できます。
平成30年7月期のA-2
解答は 1
選択肢多数決の法則通りにいくなら 3 なのですが、ちょっと待った。
a は 0 の位置にいます。そこから -40 ってことで 4V なのかな?
a-b間には見た感じ、この4Vの溝があります。だから A は 4V なのでしょう。
b-c間には溝がありません。だから 0V 。ここまではいい。
a-d間はどうだ?
-4Vの溝を乗り越え、2Vの山をこえて結局 0 V
だから C は 0V が答え。
てわけで 1 が正解ですね。
平成31年1月期のA-2
解答は 5
こういう問題は選択肢多数決の法則が使いにくいのですが、それでもよくみてみると
√5 が 3つありますね。
2,4,5 に絞った。
分母 2r が 2つありますね。
3,5
共通するのは 5
なんて求め方ができたりします。
ですが、実はこの問題、微妙に値をずらした問題が別の期で出ていたはず。
その時は 8πI じゃなくて 4πI だったかな。
で、√5 じゃなくて √2のほうが正解で、しかも多数決の法則が効かない選択肢の並びだったと思います。
えっとですね。この紛らわしさを解決するためには、三角形を考えます。
8 と 4 ってことは 2 : 1 です。
では、斜辺以外が 2 : 1 となる三角形の 斜辺 Ls はどうなるでしょうか?
そうですね、
Ls = √(2の2乗 + 1の2乗) = √5
ですよ。
そして 4 : 4 = 1 : 1の場合は?
Ls = √(1の2乗 + 1の2乗) = √2
ですね。
つまり 4r と 8πI
この 4 と 8 が 値を変えられて問題が出されたとしても、
三角形の斜辺を求める
ことを覚えていれば正解の√の値が求まるってことです。
上記のように、値を変えられても対応できるポイント、を押さえておきます。
陸上無線技術士1級の基礎の過去問を独学で解説する。各期のA-2問題。~終わりに~
各期を並列で解いていく試み、2日目。
意外と楽しいですね。意外と。
類似問題が出てきたりするので、理解度がより深まっていくというか。
引き続き取り組んでいきます。
本記事が少しでもご参考になれば倖いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後に再度記載しますが、本記事はあくまで私の見解での解説であり、間違いや不具合などによって発生した損害を補償はできません。あしからず。