僕は今、陸上無線技術士1級という資格を取得すべく勉強しています。
試験はマークシート方式の、基本は 5 択です。
別記事で過去問を解説しているのですが
・選択肢多数決の法則
・類似性の法則
・常識的に判断して
など、いったいどういうことなんだ?
と質問を受けました。
そういえば改めて解説してないなあ、と思いましたので本記事をしたためます。
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マークシート方式のテストの回答テクニック。当たる確率を上げる方法。
選択肢多数決の法則
マークシートにおいて、5択であれば解答は 5つあります。
正解は 1つです。
当たり前ですね。
では、出題者の立場になって
問題を作る時にはどのように選択肢を用意していると思いますか?
そうですね。
5つの選択肢については、正解を1つ、そして他の間違いの選択肢はなるべく正解に近いほうが回答者が間違いやすいです。
例えば以下の問題。
Q フルーツはどれですか?
1 みかん
2 スマホ
3 テレビ
4 ボール
5 本
ん~どうみても
1 みかん
が正解ですね。
2-5はフルーツどころか食べ物ですらありません。
では選択肢を変えて以下のようにするとどうでしょう?
1 みかん
2 すいか
3 トマト
4 いちご
5 パイナップル
だいぶ、わからなくなってきましたね。
判断基準は以下のサイトさんを参考にしました。
参考:ヤサオタnote これって野菜?果物?!分類や違いをモヤモヤ整理
正解は
1 の みかんです。
このように、
他の選択肢は紛らわしければ紛らわしいほど回答者は間違いやすい
ってことです。
例えば計算問題で言えば
項A 項B 項C
1 π √2 100
2 π √2 200
3 π/2 √2 100
4 π/2 2 100
5 π/2 2 200
みたいな選択肢があったら
A は π/2 が 3つ
B は √2 が 3つ
C は 100 が 3つ
なのでその選択肢はどれ?
といえば
選択肢 3
なわけです。
もっとも A,B,C 全部選択肢多数決の法則とおりではなく、だいたいは1つくらい少数派を入れてきたりします。
上記の場合だと
3,4,5くらいに正解があるかなあ
とあたりを付けることが多いです。
多数決の法則は 5択の正解を2~3択くらいまで素早く絞り込むことができるので重宝します。
選択肢類似性の法則
多数決の法則とよく似てますがちょっと違います。
例えば
1 R/C
2 C/R
3 C/2R
4 L/√2R
5 L/√(2R)
と選択肢があったときに
1,2は分子分母が逆になっただけ
なんですよね。類似性がある。
これ、例えば、計算間違いして分子分母を間違えちゃいました
なんて人がいたら
正解が 1 としたら 誤って 2 を選ぶ可能性が高いわけですよ。
なので類似的な選択肢も用意されやすいってことなんです。
もっと言えば、計算間違いしやすいような計算結果を選択肢として用意してるってことです。
じゃあ、逆に考えれば
類似性の高い選択肢群のなかに正解が潜んでいる可能性が高い
ってことになります。
木を隠すなら森に隠せ
というところでしょうか。
常識的におかしい選択肢
出題者は、多数決とか類似性とか意識して正解以外の選択肢を作成するわけですが
その過程のなかで、まれに
いやいやそんなんおかしいやろ
という選択肢が出てきたりします。
例をあげると
・外国人に基幹無線局の運営権を与えることができる → 無線設備を混乱させてその国を攻撃することが可能
・通常の無線通信では暗号化してはいけない → いやいや盗聴されるからむしろ暗号化するでしょ
などです。
テストとなると、特にわけのわからない数式などがたくさん出てしまうと、舞い上がって構えてしまうのですが
ふつ~に考えたらこうだよね
という当たり前の判断で解ける問題や、解答のヒントになるようなことが意外と多いです。
極端な表現の選択肢
誤った選択肢をつくるため、表現が極端になっているものもよくみかけます。
・必ず~でなければならない
・~に限られる
などの表現で
条件を狭めて間違いの選択肢としている
パターンですね。
マークシート方式のテストの回答テクニック。当たる確率を上げる方法。~まとめ~
よく使う手法をここでは挙げました。
まあ、そんなんで取得した資格に何の意味があるの?
という人もいますが、私はどちらかといえば目的志向なので
資格をとったら無線局の工事が扱えるようになる
とかの結果を重視します。
だいだい自分に自信のないやつか、相手を見下したりする変な自信をもったやつが
そんな資格何の意味があるんすか~
とか言ってくるんですけどね。
僕は適当に受け流します。
他人のことだからどうでもいいだろうにねぇ。
自信のない男はみみっちくてみっともないものです。
本記事が少しでもご参考になったならばこれほど嬉しいことはありません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
再掲
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